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2009-03-14 (Sat)
  

 佐伯は50代になったばかりで広告代理店の営業部長として多忙な日々を送っていた。
 だが少しずつその日常の中で齟齬が生じるようになっていく。クライアントとの約束の日時を頻繁に間違えたり忘れる事が多くなり、日常の中で少しずつ記憶が零れ落ちていく。
 そして病院で診てもらった所「若年性アルツハイマー」と診断される。。。

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 最近物忘れが多い。。。。。。 特に短期の記憶力が今イチなのである。
 テレビでお年を召した方が眼鏡をあちこち探していて、実は眼鏡を上にずらしていたという落ちがあるシーンに「やんわりと微笑ましく笑う」事があるが、まさか自分がこんなにも早くに「やんわりと微笑ましく笑う」側から「やんわりと微笑ましく笑われる」側になるとは思っていなかった(やっちゃいました。。。)。

 自分は「若年性アルツハイマー」なのだろうかと思い、ネットで色々と検索していてこの作品を知ることになった。

 ネットで調べたどんな知識よりもこの作品が私に「若年性アルツハイマー」というものを教えてくれた。
 この病気は今まであたりまえに憶えていた事、自分の事、愛する者の事、それら全てを除々に忘れていく。
 そして「生きる」という本能すらも忘れて死へと向かう病気だと知り衝撃を受けた。

 「生きる」というのは人間の基本的な本能だと思う。
 例えどんなに死にたい人でも、道で転べば自分を守る為に地面に手をつくし、物が飛んでくれば無意識的によける。 生きる本能というのはそういうものだ。
 自分が今まで培ってきた「記憶(思い出)」だけでなく、生きるという本能すら忘れてしまうなんて本当に悲しい病気だと思った。

 とにかく著者の萩原さんの作家としての想像力というか創造力というべきか、それには感嘆させられる。
 ご本人が若年性アルツハイマーに患っていらっしゃったのではないかと思う位(当然ありえないけど)、この病を患う事になった患者の苦悩、恐怖、悲しさがくっきりと浮かび上がっている。
 「ぼくたちの戦争」を書いた人と同一人物だと気付きその柔軟性に驚いた。

 是非一度読んで欲しい。

 *ちなみに私の物忘れは単に年を取ったせいみたい。。。。

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| 萩原浩 | COM(2) | TB(1) |















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