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2009-03-10 (Tue)
    
  これは表題作 他2編からなる。
  権藤たまこ15歳。
 外に別の家庭を持って不在の父親と、自分の事しか見えていない家出マニアの母親を両親に持つが、それなりの慣れとコツで生活していた。
 たまこは気の合うおじいちゃんと過ごす、のんびりと老夫婦のようなまったり生活が大切で、2人とも母親が家出をすると解放感から浮き立っていた。
 そんなたまこの「現実」は中学校を卒業したら若干ぽけ始めたおじいちゃんとの生活を守る為、バイト先の正社員になる事であった。

 守られるべき時期にいる存在でありながら、守られていない存在の者達の寄せ合う生活はどうなるかーーー。


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  この作品は心の病で暫くダウンされた山本さんが暫くぶりに産声をあげさせた作品である。
 待ちに待った山本文緒印の作品だけど、読み終えた感想は、
 「さすがです!!!」

 やはり山本さんは読み手を裏切らないと思った。
 この作品の良さをきっちり伝える言語が出て来ないのがもどかしい。。。。

 たまことおじいちゃんは共に守られるべき時期にいる2人だ。それなのに守るべき両親は自分達の事しか考えておらずその役割を放棄している。
 大人ではなく、まだ子供のたまこが持てる武器が少ない中でクールを装いながら一生懸命自分の愛する者、世界を守ろうとしているのがなんとも切なくいじらしい。
 そんなたまこを見守る第三者がいい味を出している。決して親身ではなく適度の距離感があるけど、その距離感がとても上手く書けている。ホントにさすがです。
 逆にその距離感が正しいんだろうなあと思う。

 ラストがある意味残酷なんだけど、それが故に作品にとってハマる終わり方になったのが良かった。

 彼女の作品は世の中にある「こり」や「あく」を優しく描く作品が多かったけど、「プラナリア」辺りから若干その趣が変化しつつあるような気がする。
 私的意見だけど「世界にひっそりと息づいているイトオシイものの存在」を山本文緒さんの味付けで描いている。

 これからも山本文緒印の作品を読みたいので、あまり無理をされないように書いて欲しい。

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| 山本文緒 | COM(0) | TB(1) |















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