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2009-02-02 (Mon)


ある日突然天災のような「悪」に人生を破壊された被害者とその家族達。
 愛する者を奪われた者の復讐は有りなのか?その主題を軸に物語は進む。

理不尽に愛する者を奪われ人を殺める者-----------
 愛する者の為に人を殺める者-----------
 ただ欲望の為に殺める者----------
 彼らの行き着く先にある世界は-------------

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 これは面白かった。ストーリー展開にすっかり引き込まれた。正直この作品があまり話題にならなかったのがとても残念。もっともっと評価されていも良い作品だと個人的には思う。
 以前貫井さんのインタビューを読んだ時、自信作だったこの「殺人症候群」があまり話題にならなかった事が残念だというようなコメントがあったけど、そりゃそうだろうなと思った。
 その後これまた個人的に貫井さんの作風が迷走しているような感じにも見受けられるので余計評価して欲しかったなと思う。

 この作品は色んな登場人物の「やるせなさ」が漂う。
 だがそのやるせなさが作品を面白くさせている。
 皆それぞれの事情を抱えており、それが正しいとか間違っているとか容易にそういう物差しでは判断出来ない行為へと駆り立てる。

 自分が第三者の位置から見ればその行為は当然間違っているといえなくもないけど、そういう答えを紡ぎだすのにためらいを感じる。
正しくないのはわかっているのだけど、感情的にはその行動に共感してしまう。
 こういう時は正しさってなんだろうと考え込んでしまう。正しさで人は救えないし、救われない時もある。

  自分が愛する者を理不尽な悪によって奪われたら当然復讐を考えると思う。ただ、その果てにある世界は自分が望むような世界があるわけではないんだろうなとこの作品を読んで思った。
 きっとその世界へ言ったら、もうこちら側へは戻って来れない。 
 
 「愛する者を奪われた者の復讐は有りなのか?」
 この問いに明確な答えは出せないけど、1つの形を提示してくれる作品だと思う。

 *この作品は「~症候群」シリーズ三部作の最終作だけど単独で充分楽しめる(というか他の症候群シリーズは今イチ。。。。)

 応援願います

| 貫井徳郎 | COM(0) | TB(0) |















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