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2009-02-22 (Sun)
 

 双子の男の子の一人が手術に失敗して性器を失ってしまう。
 悩んだ末両親は高名な性科学の権威ジョン・マネー博士に助けを求めた。
 「性は環境が作る」という持論の持ち主である博士は性転換を勧め、男の子としてではなく女の子として育てるように提案する。
 その助言に従い両親はその男の子-デイヴィットを女の子として育てるが、当然ながらデイヴィットは成長するにつれ自分の性別に苦悩するようになっていく。


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 「事実は小説より奇なり」ということわざがあるけど、それを地で行っている内容だった。
 ネジの一本抜けた博士の助言(人体実験)のせいで、デイヴィットが自分の性別のアンビバレンツに苦悩する様は本当に気の毒である。

 この本を読んだり性同一性障害の話を聞くと当たり前だけど、その人の性別を決めるのはDMAでも肉体で環境でももなく「心」なんだなあとつくづく思わされた。
 じゃあ心が性別を男か女かにするのはもう神様の決定事項の分野なんだろう。

 読んでいてデイヴィットはなんて誠実で良い青年なんだろうと思った。
 とんでもない困難な目に合いながらも前向きに生きる彼の言動にはいたく感動させられる。
 勿論重圧があるからこそ、前向きに生きようとしている、生きるしかないという部分も大きいと思うけど。
 何の困難もなかったら「前向き」に生きるという指針は持たないと思うので。

 実はこの書き込みを書いた後、アマゾンのレビューを読んだらデイヴイットと彼の双子の弟さんが2人とも自殺されたと知りかなりショックを受けた。 
 彼の前向きさはやはりその重圧の過酷さでもあったのだ。
 むごいとしか言いようが無い結末にただただ残念である。

 冥福をお祈りしたい。

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