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2010-11-06 (Sat)
 

 高校二年生の西原荘一は宮前由希子が交通事故で亡くなった事を知る。しかも彼女は妊娠していたらしい事も。
 それは荘一に強い衝撃を与えた。何故なら由希子のお腹の子の父親は彼だったからである。
 だが荘一は本気ではなく、心の揺れの慰めを以前から自分に好意を抱いていた彼女に求めたに過ぎなかった。
 それでも本気だったと信じて亡くなった由希子の為に愛し合っていたと周囲の人間に宣言し、彼女の恋人であった人間として振舞をする。それが彼女への償いでもあった。
 荘一は由希子が産婦人科の近くで張り込んでいた教師の御崎藤江に追われた事故に会ったこと知り彼女を糾弾する。
 だが御崎は何者かによって殺され死体となって学校で発見される。

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 「同級生」は東野圭吾さんのかなり初期の作品である。
 相当昔に読んで、記事に書く為に再読したけど私的には「なんか今イチかなあ~」と思ってしまった。
 でも当時の読書日記を読むと褒めているのである。「誰だよ、この感想書いた奴は」と思ったが、私しかいないので読んだ当時の感性と今は違っているのだろう。

 こういう感想を書くと誤解を招きそうだけど完成度自体は高いと思う。
 ご本人が苦労して書いたとおっしゃるようにそういう片鱗と、やはりまだ駆け出しの頃の為こなれていない部分もあるが、トータルバランスの高さはさすが東野さんだなあと思う。
 話しの持って生き方というか展開の運びの上手さはやはりこの頃から顕在である。導入部分の亡くなった少女は妊娠していて、そのお腹の子の父親が高校生である主人公でしかも本気ではなかったというシチェーションはいきなり釣ってくれる。
 色んな伏線が物語の世界を織り成し展開して行き、最後に「おお!!!」というデザインを仕上げてくれる東野さんは物語の編みこみ上手だ。  

 特に上手いなあと思ったのが、10代の少年の心理描写である。
 身勝手な所があって独りよがりだけど生粋の純粋さと熱い思いを持つそういう少年像は、その青臭さに自分の青春時代を「イテテテ」とい思い共にを思い出す。
 東野さんは「知」の部分がヘラボーに能力高いけど、こういう心理描写も何気に上手い人だったんだよなあと改めて認識させられた。
 謎解きもこの頃からちゃんとフェアな感じがして好きである。というよりフェアであろうという精神が好きである。今もその精神は変わらないのだろうけど、そのフェア精神を活かせる生粋の謎解きミステリーが減っているのが残念だ。
 
 それなのに何故再読して今イチ感があるのかなあと考えてみたのだが、全体としての味わいが何かがどこか噛み合っていないような気が若干するのである。 饅頭で例えたらと皮とあんこを別々に食べたような感覚とでもいうのだろうか。個々のモチーフとか題材は上手いのたけど、読み終えた時にそれらが全体の味としてまとまってないに感じかな。
 だからと言ってミステリーとしての完成度に特に問題があるわけではないけど。皮とあんこを別々に食べようが、腹に入れば一緒である。

 初々しい東野さんが拝めます。

 
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