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2010-10-31 (Sun)
 

  親子4人で暮らしていた船村家の幸福は、未成年者の長男が小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕されたことで無惨にも崩れていく。衝撃を受ける両親と沙織(志田未来)に群がるマスコミと野次馬たち。一家の保護のため、東豊島署の刑事である勝浦(佐藤浩市)と三島(松田龍平)は船村家に向かう。容疑者保護マニュアルに沿って船山夫婦は離婚、改めて妻の籍に夫が入ることで苗字が変わる。中学生の沙織も就学義務免除の手続きを取らされて、同い年の娘を持つ勝浦が保護することになる。皮肉にも勝浦の家庭も崩壊寸前の状況で、その修復のために娘の美奈が提案した家族旅行の予定もこの事件によって反故になろうとしていた。マスコミの目を避けるため逃避行を続ける勝浦と沙織だが、どこへ逃げても居所をつきとめられる。インターネットの匿名掲示板では、船村家に関する個人情報が容赦なく晒されていった。心労のため、保護の目をかいくぐって自殺してしまう母。それを知った沙織は、ますます錯乱する。勝浦がたどりついたのは、伊豆のペンションだった。主人である本庄圭介(柳葉敏郎)と妻の久美子(石田ゆり子)のひとり息子は、3年前に勝浦が担当する事件で殺害された。勝浦の失態は、自身と本庄夫婦の心に大きな傷を残していた。秘密裡に移動しているつもりだった2人だが、その行動はネットに依存する野次馬たちの悪意に追跡されていた。-ムービーウォーカーより





 *ネタバレアリ 
 加害者側の家族を保護する視点の作品というのは興味をそそる題材で私は見事に釣られてしまった。 見ていて加害者側の家族になるというのは文字通り「突然世界が変わる」だという事を痛感させられる。導入部分の加害者家族の状況が一変する、その世界が壊れる速さを唖然として見ていた。
 「その日」まで普通の日常が容赦なく壊されるその破壊力は本当に恐ろしい。

 犯人は詰まるところ警察なり塀の中で保護されるけど、何の罪も無い加害者家族は犯人が壊した現実世界の中で生きていかなければならない。その理不尽さに歯がゆい思いをした。
 と同時にこの映画を見ていて東野圭吾さんの「手紙」(記事 自分のものさし)「ある意味加害者家族への差別は正当」 (要約・抜粋)という言葉も思い返していた。
その言葉に一理なくもないが、でもフィクションとは言え自分は何もしていない自分は今までとは何も変わっていない15歳の少女が容赦なく平穏をもぎ取られていく様を見ていると、色んな理屈を超えてその言葉を容認したくはないなあとは思う。

 正直リアリティに乏しいなあと思う箇所が割りとあった。ネットにおける盛り上がり方は誇張気味だし、特にかつて勝浦の失態のせいで1人息子を殺されたご夫婦と彼の交流というのはキレイゴト過ぎて現実ならありえないような気がする。
 でもそういうリアリティの乏しさや突っ込み所を受け入れて惹き込まれたのは、やはり主役である佐藤浩一さんと志田未来の存在感と演技力の賜物だろう。
 佐藤浩一さんはダンディでカッコ良く、志田未来ちゃんはあまりにも可愛くてキュートだった。若干目の掛けどころがズレているとは思うが、紛れも無く主役のお二方の演じ者としての魅力が最後までこの映画をのをひっぱったと思う(正直役者に脚本が助けられたなと思う部分があるので、モントリオール世界映画祭最優秀脚本賞受賞は貰い過ぎだと思う。。。)

 ラストで絶望する沙織に勝浦は「生きるんだ」と彼女に言葉をかける。この一言は重いと思った。
 私ならとても言えない言葉である。「生きて欲しい」とは言えるけど「生きて」という言葉は躊躇してしまう。 何故なら過酷な人生を生きなければならないのは言葉を掛けた側ではなく、言葉を掛けられた側だからである。 その人の人生にずっと寄り添い手助け出来るのなら別だけど。だから私なら「生きて」とは言いづらい。
 でもこの言葉が勝浦も同様に傷を持つが故の孤独感から搾り出された精一杯のエールであるというのは伝わってくる。
 勝浦との最後の別れに見せた沙織の優しさに、これからどんな15歳よりも早く大人になろなければならない、またなろうとする姿を感じ愛おしく感じた。

 加害者側への視点という目にする事の少ない物語は、自分の思考の世界のどこかにその事に対する余地を置いてってくれると思ったな。


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