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2010-10-02 (Sat)
 

 ミステリー短編集

「サボテンの花」
 あだ名「ナマハゲ」こと権藤教頭は彼が愛する子供達の卒業と共に定年退職をする事になっていた。
 そんな彼は頭の痛い問題を抱えていた。六年一組の生徒達が卒業研究の課題として「サボテンの超能力について」を選んだからだ。担当教師はあきれて匙を投げ登校拒否をする。
 子供達の気持ちを尊重させてあげたいという気持ちからやりたいようにやらせてあげようと思うのだが周囲のバッシングが凄かった。
 権藤教頭が個人戦でなんとか周りを説き伏せている状況の中で不利な事態が起こる。
 六年一組の生徒達が研究をしている個人宅の駐車場で子供達がわけのわからない大声を上げながら飛んだり跳ねたりしているというのだ。
 それでもなお子供達の言葉を信じいよいよ卒業研究の発表会当日を迎える。


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この作品は「私の叔父さん」(おすすめの一品)と同様に私の「短編作品BEST3」に入る作品である。 私が墓場へ行くまでこの地位が揺らぐ事はない(言い切り)。そして宮部さんの作品の中で個人的に一番好きな作品かなと思う。
 
 とにかく掛値無しの傑作である思う。正直な所そのコメントだけで、
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と締めていいかな思う位「とにかく掛値無しの傑作」という言葉がふさわしい作品である。
 
 宮部さんは多才な書き手だと思うけど、彼女の才能のあらゆる要素が集結された「THE才能est」的な作品だと思う。僅か数ページに「完璧な世界」というのを誕生させている。
 キャラクターの魅力、謎の設定の上手さ、伏線の張り方の見事さ、唸らせる謎解きと感動させる結末。
 褒め言葉ばかりだけど褒め言葉しか出て来ないのだから仕方がない。

 レビューで「6年1組の生徒になりたい」という言葉があったがこれは私も同意。この言葉がこの作品の最大の魅力を表現しているかもしれない。
 宮部さんは子供を書かせたら本当に上手い、作家としての才能の枠を飛びぬけている描写力だと思う。才能の枠で描かれているというより、彼女の心は子供の心と近似値な部分があるからではないか。

 権藤教頭は常に子供側に立ち、彼等の人間性を信じ意思を尊重する良い先生なのである。でも良い先生が故に校長先生になれなかったような不器用な先生なのである。こういう先生が自分のショーボー時代にいたら学校という世界ともう少し仲良く出来たと思う。良い先生との出会いは、自分の心の引き出しにずっと大切に閉まっておける宝物のような思い出を持てる。
 魅力的な6年1組の生徒達と権藤教頭とのユーモアと愛おしさ溢れるやり取りは読んでいてほっこりくる。 
  
 「私の叔父さん」もそうだけど謎解きが単なる「答え」というだけではなく、解説者の北村薫さんがおっしゃる通り「謎を語ることが見事に魂のこもった物語を語っている」からこそ「マイベスト」作品なのである。
 何故子供達が課題に「サボテンの超能力について」を選んだか種明かしされた時気持ちよい程「やられた」と唸った。謎解きのカタルシス以上に子供達の心意気にシビレた。
 更にラストの締めが謎解きとの相乗効果で本当に感動させてくれる。
 
 ただただ幸福感を味あわせてくれるラストで、幸せをごちそうになりました。
 

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| 宮部みゆき  | COM(4) | TB(0) |















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