123456789101112131415161718192021222324252627282930
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2010-08-11 (Wed)


 昭和20年代、14歳の進は父親の友人の避暑地である六甲山の別荘で一夏を過ごす事になった。そこには進と同い年の一彦がおり、2人は金持ちの娘である香という少女と出会う。
 3人はハイキングに行ったり一緒に宿題をしたりと一夏を共に過ごし、次第に進と一彦は香へ恋心を抱いていくという青春物語にミステリーが織り込まれている。
 昭和10年代に進と一彦達の父親が社長のお供で行ったナチスが支配するベルリンで出会ったた美しい謎の女性のエピソード。
 そして香の伯母である日登美の少女時代のエピソード。
 時と関係性も異なる三つのパズルが徐々に一つの大きな絵柄を作り上げていく本格ミステリー。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 この作品は08年の「このミステリーがすごい!」国内編第7位に選ばれた作品なそうな。
 ただ初っ端からこういう感想で誠に恐縮ですが、私の肌に合う作品とは微妙に違った。だからと言ってこの作品が「アカン」わけではない。
 アマゾンのレビューに文学とミステリーの融合という言葉があったように完成度は高い。
 ただ「本格ミステリ」という分野はどんなに面白くて優れていても、私には合わないという事を実感させられた作品とも言える。

 男2人に女1人という組み合わせは旧ドリカム状態という感じで、その3人の少年少女の一夏の出来事を回想する手立ては瑞々しい文章でこのパズルだけでも十分に読ませてくれる。
 どっちの少年とくっつくのかなあと思いながら読みつつ、出来れば私押しの少年であってくれえと思いながら読み進め、最後にニンマリとした。
 こういう設定はある意味手垢のついた設定ではあるが、やはり書き方次第で心惹かれる題材だなあと改めて思わされた。

 上記の叙情的なパズルの所々に置かれているのがミステリーである。
 元々ミステリーとわかっていて読んでいるので冒頭からの展開に果たしてどのように絡んでくるのだろうと思った。
 この作品は真相自体を語られている部分は無いので読み手が答えを推理する。
 実は私はラストまで読んだけど真相が全然わからなかった。読み終えた時「えっ?どういう事?」とどこか落丁部分があるのではないかと真剣に思ったほどだ。
 飛ばし読みしながら何回か読み返したけど結局降参である。
 
 勿論こういう時私は他力本願である。
 ネットで検索して「黒百合」のネタバレを丁寧に面白く綴っているブローカーさんがいたのでお世話になった。
 真相がわかって初めてタイトルの「黒百合」の意味がわかって感嘆した。これ以上書くとネタバレになるので差し控えるが、座布団をあるだけ差し上げたい
 あれがそれがここに繋がりあれがそれがミスリードなんだと、こういうのが本格ミステリーの仕立てなんだなと思わされた。

 結構楽しんだクセに「本格ミステリー」が肌に合わないというのは暴言だと思うが、ミスリードとか思惑の駆け引きとか作者との長調八兆を楽しめる読み手はを本当に一粒で二度美味しい珠玉の作品になると思う。
 私はどちらかと言うと出されたものを頭を使わず食せる方がやっぱり好きである。

 
 ランキング落ちているので、ぽちっと押してやって下さい。 お願い致します。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ



| 多島斗志乃 | COM(2) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。