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2010-08-04 (Wed)


弥生は優しい両親と魅力的な年子の弟哲夫と幸福な生活を送っていたが、彼女はいつも自分が重要な何かを忘れているような感覚がずっと抜けずにいた。
 そして今回おばであるゆきのの所へ家出する事になって何か大きな変革の予兆を感じ取っていた。
 おばのゆきのは30歳になったばかりの音楽教師で美しさをやぼったさで覆い隠してかなり変わった人であったが、何故だか弥生はそれ程親交のない彼女の事がよく理解できていた。
 ゆきのと過ごすうちに弥生は自分がここに来たかったのだと痛感し、失っていたもの取り戻した時おばのゆきのが実の姉である事を思い出す。


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「哀しい予感」はお肌の曲がり角前に読んだ本である。
 以前の記事にも書いたがこの作品は私にとって二番目に読んだよしもとさんの作品だけど、正直全然ビンッと来なかった。
 当時、読み手の私側の受け皿が容易されていなかったのもあると思う。
 ただよしもとさんの他の作品と比べて「健全」な感じというのだろうか、美しいトーンでひたすら奏でられていてうっとりしなくはないのだが彼女の良い意味での「不健全」さが好きな私には物足りなさがあった。

 でも改めて今回再読してみると、以前より作品の細胞が自分にリンクする部分はあった。
 変わり者たが美しい女性であるゆきの。彼女は自分なりのスタイルで生きていてそれは端からみたから「秩序の無いものぐさな生活」だが、彼女の美しさのせいなのかそれとも彼女の持つ光のある空気のせいか、全てが満ちたりた美点に映るのが素敵である。もし自分にブレる事の無い芯の強さがあったらそんな風に生きてみたいと思わせてくれた。
 そして血の繋がらない弟で「カッコイイ男」の哲夫。個人趣味で恐縮だが「血の繋がらなカッコイイ異性の兄弟」というのは密かに憧れである。幼い頃から女性として見られていて告白されるのは胸が躍るシチェーションである。
 家族のような情愛もあるが決して家族では持ち得ない愛情がある、そういう微妙な距離感が堪らないのだ。

 もっとも一番ツボだったのはプリンを大きなボウルに作ってれんげで食べるシーンだったりするけど。
 
 アマゾンのレビューにもあったが一つ一つの設定は割と陳腐なのだけど、よしもとさんの感性がそれらを美しい宝石のような輝きのあるものにしており文章力が本当に冴えている。キラキラした美しいものが好きな人には受けるのではないだろうか。
 ただストーリー自体というか作品世界はキレイだけどそのキレイさが作品の面白味を限定している気がする。まあ、この辺りは好みの問題になると思うが。

 私が好きないつも「よしもとワールドにあるピース」はあるのだけど、残念ながらこの作品においてはそれは別世界を垣間見るはしごにはならなかった。「キッチン」とか「うたかた」等の作品は読んだ後は、短期間だけど自分がいる世界がとても愛おしく美しく感じさせてくれる。
 自分の感性(心)がクリーニングされ、 感覚を研ぎ澄まさせてくれた事によって自分の世界を短時間でもブレさせてくれるのだ。私はよしもとさんのそういう好きなのだと改めて再確認とた。
 この作品のキラキラひかる部分が眩し過ぎて光明を見えなくさせていると思う。

 まあ単に私が捻ね者なんだろうけど。

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