12345678910111213141516171819202122232425262728293031
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2010-07-25 (Sun)
 自宅にテレビを置いていないのでテレビドラマは見ていない。
 今回「Moter」を無料動画で見たのは「近年ドラマの中でも傑作」との評価が高く、「どれどれそれなら試食して見ようか」といういつもと変わらぬ軽いノリであった。
 でもその軽いノリを反省させられる位非常に考えさせられるドラマであった。

 あらすじを要約すると
 「不本意に小学校教諭を務める奈緒(松雪泰子)にとって「先生」という仕事は希望する仕事を見つけるまでの腰掛であった。
 風変わりな教え子の怜南(芦田愛菜)は何故か奈緒になついて来るが彼女は子供が好きではなかった。
 その怜南はシングルマザーの母・仁美(尾野真千子)と同居男性のからの虐待されているようであったが、奈緒は消極的にしかその問題に関わろうとしない。
 だがある日マイナス4度の寒さの中、怜南が薄着のままゴミ袋に入れられ捨てられているのを発見する。
 自分もまた捨て子であった奈緒は虐待から彼女を守るため誘拐して上京する。我が子として「継美」と新しい名前を育てようと実家や偶然知り合った葉菜(田中裕子)のに世話になるが、実は葉菜は自分を捨てた実の母であった。奈緒はそれと知らないまま「継美」の母親として懸命に生きようとする」


 最近のテレビドラマはつまらないという評判をよく聞いていたが、なんのなんのやる気さえあればまだまだテレビ「やってくれるな」と思ったよ。
 このドラマの凄い所は奈緒が母性に目覚め怜南を連れて逃げるのは虐待から「守る行為」であっても、詰まるところは犯罪だという事である。ただ「守ろうとした行為」を犯罪という道具仕立てにしている。その観点で「母性」を描こうとしているのが凄い。正直よくテレビでやったなと思う。
 非常にトリッキーな設定だが、それがありきたりの設定では拾いきれない「もの」を浮き彫りにさせている。

 ドラマの中で『「親の愛は無償」と言われているが「子供の親への愛こそが無償」』という言葉がとっても印象に残った。
 子供は親を嫌えない、だから虐待は一層の悲劇になる。例え殴られても蹴られても、仮に殺されたとしても心底から嫌いになれない。
 どこで読んだのかは覚えていないけど、幼い子供は親からの庇護なくしては生きてはいけないからそういう属性を持っているらしいが、そうだとしたら神様からの罪な付録だなと思う。
 
 だがこのドラマでは怜南は母親を捨てる。そこが切なくもありある種痛快でもある。
 とにかく怜南役の子役の子が「芝居の神様ご光臨」と思う位上手いんだわ、これが。天才子役という形容詞は手垢つきまくりのフレーズだけど、他の形容詞では物足りなさ過ぎてその言葉しか思いつかない。
 5、6歳だというのだから驚きである。私が5、6歳の頃なんか鼻たれだったのに。子供という時期の一瞬の輝きによる才能なのかもしれないが(だからこそ名子役は大人になってバッとしなくなる場合が多いのだろうけど)、才能というものは子供性すら凌駕するんだなあと感じ入った。

 色んな「お母さん」が出てくる。子供を虐待する親、子供を捨てた親、子供を捨てようとする親、子供を愛し守ろうとする親。
 個人的に一番心に残ったのが我が子をゴミ袋に入れて捨てた怜南の母親である仁美である。
 彼女は昔は子供を本当に心から愛する優しい母親だったのだが、夫を失いシングルマザーとして子育てするうちに現実の生活の厳しさに自分をすり減らして、確かにあるはずの愛情を心の底へと沈めていく。
 私は子供はいないけど、子供も可愛いだけではないんだろうなあと思う。心底腹ただしい時もあるだろう。勿論だからと言って仁美がした事は赦されないけど。
 でも単に虐待する母親を責めるだけでも救われないし、どうしても「聖母」という母親の枠から零れ落ちる「お母さん」もいる。
 奈緒が「お母さん」になっていく様を見て、もしかしたらその辺りにそういう「お母さん」を手助けする何かしらのヒントがあるのかなあと思う。

 「お母さん」という生物についてしみじみ考えさせられた。多分一生分使い果たした気分である。 

 ↓をクリックすると無料動画サイトへ飛びます。ご覧あれ。 
  
http://videonavi.blog66.fc2.com/blog-entry-2284.html

 ランキング落ちているので、ぽちっと押してやって下さい。 お願い致します。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
| ヒトリゴト | COM(4) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。