12345678910111213141516171819202122232425262728293031
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2010-07-21 (Wed)
 

   久しぶりの大学の同窓会。メンバーの家族が経営している成城の高級ペンションに集った。
 当日伏見良輔は客室で事故を装い後輩である新山を殺害し密室状態を作る。
 和気藹々としていた同窓会は、就寝すると部屋に閉じこもったまま中々出てこない新山の為に重苦しいものへと変化して行く。
 心配する友人達は閉ざされた扉の前で事故なのか病気なのかと議論する。伏見は自分の計画通りに進んでいると思ったが、碓井優佳だけは違っていた。
 聡明な彼女は昔以上の知性を身につけ、伏見の言葉の矛盾点や齟齬を指摘し追い詰めていく。。。
 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
 最近石持浅海さんにハマっている。一番最初に読んだ彼の作品は直球勝負!!!「君がいなくても平気」でこれが面白かったのでガツガツ食している。
 幾つか作品を読んで思ったのは石持さんはなんとなく東野圭吾さんに似ている感じがするのである。それは作風とかいうのではなくて、読者に対するサービス精神というか「読み手に楽しんでもらおう」という気概に相通じるものを感じた。ただ石持さんの場合は時折りそれが力み過ぎ不完全燃焼となって、やや作品の良さを消してしまうのが残念である。

 この作品は「このミステリーがすごい!06年版」の2位に選ばれたらしいがそれは納得の感はある。
 ただ。。。ラスト辺りで判明した動機がまずありえないというか「そういう事で人殺しする人間ていないだろう」という不満を抱かせるのが惜しい。
 大筋のパズルのピースの形を決めてそこに合う動機を無理にハメこんだような感じとでも言うのだろうか。その動機がなければ成り立たない設定というかストーリーなので仕方ないのかなとは思うのだけど。それ以外を除けば不満はないので「そういうものなのだ」と自分に納得させたが。。。。

 ストーリー自体は面白い。
 あらすじに書かれているように伏見が完全犯罪を目論んでそれを実行に移し成功するかと思われたが、疑問を抱き齟齬を指摘していく碓井優香。 かつて互いに好意を持った者同士が頭脳戦を繰り広げるのだが、碓井優香はいわゆる安楽椅子探偵で現場は見ていないが伝聞や理論だけで真実に迫っていく。
 緻密に練り上げられたストーリーでちゃんと伏見の会話や行動に伏線が張られて、矛盾を指摘する彼女の言葉には無理がない。普通ミステリーではラスト辺りで犯人と探偵の攻防戦が繰り広げられるが、この作品はほとんど最初からエンジン全開で楽しませてくれる。
 読み手は楽しむだけだが、書き手色々ご苦労されただろうなあとふと推察する。

 何よりも碓井優香というキャラクターの設定がこの作品の面白さのポイントの一つだろう。彼女は美しくて賢くて物事に動じない冷静沈着な女性である。
 そしてここが面白いと思うのだけど優香が犯人である伏見を探偵のように追い込んでいくのは、社会的な通念とか被害者への同情とかではなくただ純粋に抱いている疑問に対して答えが知りたいだけなのである。
 他の参加者は中々部屋から出てこない被害者の新山を心配しているが、詰まる所彼女は新山はどうでもいいのである そのキャラ設定が私的には好きなんだよなあ。
 男と女でもある伏見と優香の関係性も見所だろう。
 ラストが果たして伏見にとって不幸なのかそうではないのかと含みを持たせているのがなんか粋だなあと個人的には思った。

 さて石持さんは第二の東野圭吾になれるだろうか?
 
ランキング落ちているので、ぽちっと押してやって下さい。 お願い致します。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


| 石持浅海 | COM(4) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。