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2010-07-14 (Wed)
 

 常に黒いマントをまとうツギハギの顔の無免許医師ブラック・ジャック。たが彼は天才医師であり莫大な料金をふっかけるが、手のほどこしようが無い重症を負った怪我人や他の医師ではお手上げの難病をを抱える患者を奇跡のように治療していく。

 「話し合い」
 某三流高校。
 暴力があれ狂う学校でリーダー格の不良〆沢。彼は常に暴力で他人を威嚇し脅しつけていた。
 だがただ1人その暴力に無抵抗主義で彼と話し合うチャンスを待つ先生がいた。「彼」はまたブラック・ジャックの同窓生でもあった。
 面子が立たない〆沢は「彼」に落とし前をつけようとする。
 とある用件でブラックジャックは「彼」に会う為に勤務している高校へ行く。そこでブラックジャックは不良達に半殺しの目にされた「彼」を見つけるが。。。

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 「医療物」というのはドラマでもマンガでも人気があると思う。
 それはやはり非日常的な「生と死のドラマ」に我々の血と肉が踊るからだと思う。 
マンガという分野で有名なのは「ブラックジャックによろしく」「スーパードクターK」(この作品知っている方は通ですね)、そして草分け的な作品がこの「ブラック・ジャック」だろう。

 この作品は天才手塚治虫先生の職人的技量を見れる作品だと思う。
 手塚先生の作品は彼の「天才性」から生み出された作品が多いと思うけど、「ブラック・ジャック」はその天才性をプロの技術が黒子のようにバックアップしているような気がする。
 面白さの一つが医学的なリアリティとフィクション性が上手く組み合わさって「美味しいだし」となって作品のドラマ性を支えている所である。
 元々手塚先生が医学生だったので医療部分にはリアルさが有り(勿論全てではないが)「フィクション性」の突飛さをカバーしている。「リアルさ」も大事だが「ありえん」というフィクションさも物語を盛り上げる要素だと思う。
 まあ脳交換手術辺りになるとある種パロディになっちゃうけど。
 
 やはり何といっても主人公のブラックジャックの魅力が大金星だろう。私的にはブラックジャックが決して正統派ヒューマニストではない所が良いんだよなあ。
 たいていマンガの医療物の主人公は熱い。勿論統計を取ったわけではないが、周囲より体感温度は確実に3℃位高いんじゃないかと思うタイプが多い。
 その中でニヒルというかクールというか完全なヒューマニストでない所がツボに嵌る。勿論ツボにハマるには要素が必要で、単にニヒルやクールでは物足りなくて燃えられません。
 金にがめつい所もあってまける時はまけるが意外と金持ちではない患者にも高い治療費請求したり、「えっ?それでいいの?」というドライだなと思う部分もある。
 でも仕事に対してはプライドを持って取り組みなんとしてでも患者を治そうとし、自分の恩人に対しては本当に義理堅く、驚く位純粋な面もある。その二面性の揺れ幅が大きい程乙女心が揺さぶられるのである。
 ピノコになりたいと思った(遠い目)。。。。 

私は全巻「ブラック・ジャック」を読んだわけではないが、自分が読んだ中では「話し合い」が一番心に余韻を持って残った。
 この作品より面白いものも、傑作なものもたくさんある。でもラストの着地点が「心憎い」のはこの作品が断トツだと思う。
 感情のボリュームを上げるようなラストではないのだけど、静かに心に響くというかその余韻が非常に残る。
 
是非機会があれば読んで欲しい優れた短編で、手塚先生のプロの技量が結晶したと思われる秀作である。
 
 
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