123456789101112131415161718192021222324252627282930
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2010-05-30 (Sun)
 

 初のテレビ出演を翌日に控えているギタリストの田辺翼は、ボーカルと反りが合わず、悩んでいた。元々、親友の秀和とコンビを組み、路上で歌っていたが、翼ひとりだけがスカウトされ、事務所に決められたボーカリストとデュオを組まされたのだった。そこに、厚生保健省の藤本という男が現れ、「イキガミ」を渡される。「イキガミ」とは、18歳から24歳までの若者に国から発行され、受け取った者は24時間後に死亡することになる…。-gooより

 間瀬元朗の同名コミックを、松田翔太主演で映画化したヒューマンドラマ。1/1000の確率で選ばれた若者の命を強制的に奪う“国家繁栄維持法”が施行された世界を舞台に、死亡予告証“イキガミ”を受け取った3人の若者を巡る最期の24時間を描く。-「キネマ旬報社」データベースより






 

 映画「イキガミ」のあらすじを読んだ時によほど失敗しない限りまあ面白いものになるだろうなと思った。
 「1/1000の確率で選ばれた若者の命を強制的に奪う“国家繁栄維持法”が施行された世界」
 というとんでも設定はこういう言い方はあれだけど、
 「物語を面白くドラマティックなものにする」のに美味しい素材とも言えるし、
  また「死を意識した人間の生命を耀かせる」感動生産装置とも言える。

 前半はgooのあらすじにも書いているようにミュージシャンとしての成功を夢見る田辺翼という青年の死を迎えるまでの24時間がクローズアップされている。
 個人的には導入部分となるこの物語はそんなに面白いとは思わなかった。勿論死を宣告された若者の切ない苦悩は見ごたえはあったけど。
 この物語は「国家反映維持法」という設定を見る側が馴染むための調整試合のように思えた。
 「イキガミ」を受け取った人間は交通費も食事も無料になるという設定なのだが、田辺青年が高級レストランで高いものから順にとオーダーを希望すると元々その場に似つかわしくない服装の田辺青年を胡散臭そうに見ていたウェイターがご予算は?と聞き返すがイキガミを見せたらコロッと態度を変えるのが印象的だった。こういう世界なんだなあと。

 でも中盤以降は二つの対照的な話が同時進行しだしてから面白くなっていく。
 飯塚サトシは目の見えない妹に自分の死後角膜を移植しようとするがそれを知ってしまった妹は拒否する。そして妹に移植手術を受けさせるためにある方法を取る。。。
 滝沢直樹は大物政治家の息子だが引きこもりで「イキガミ」が届けられた時は自殺しようとしていた所であった。
 自分の死すらも政治の手段に利用しようとする母親を憎みある行動に出る。。。
 「愛」と「憎しみ」の対照的な話の相互効果だろうか、互いに作り出す世界が交じり合いドラマティックな化学反応を起こして面白かった。

 主人公の藤本は自分の仕事に懐疑的な思いを抱く若者で次第にその思いを深めていく。
 それを松田優作さんのご子息である松田翔太さんが演じているのだけど、あくまでも個人的な意見なのだが存在感が薄いような気がしなくもない。周囲に飲み込まれているというか。
 ストーリー上藤本という役は狂言回し的な立ち居地になるからどこか引いたような感じがあっているのかもしれないが、役柄ではなく役者としての存在感がもう少しあればより作品世界に肉付けがされたのではないかと思う。
 もっと感情の部分がにじみ出るような演技があったらなあと贅沢にも感じた。
 でもレビューを見ると松田翔太さんの演技を評価している人の方が多いので、これは好みの問題かもしれない。

 兄弟愛の物語はジーンとくるものがあった、正直「やられちまったよ」と思ったけど。エピソードや演出が上手かった。
 人間は生まれた時から死へと向っている、それをこういう「イキガミ」設定を使って強制的に「死」と向かい合わせるのは見る側にも「死」と「生」を喚起させられる。
 でもアマゾンのレビューにこういう設定の物語の映画は認めてはいけないというコメントがありその言葉を目にした時なんとなくハッとさせられるものがあった。
 勿論あくまでも想像の物語ではあるにせよこういう設定で感動するのは何か間違っているような気がしてきた。
 ある意味反則技を使っての試合だからだろうか。


  ランキング落ちているので、ぽちっと押してやって下さい。 お願い致します。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ  
| 映画 | COM(4) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。