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2010-05-26 (Wed)
 

  ハンドルネーム「南条あや」。
 高校三年の頃に彼女がHP上で綴った心の病の体験談が人気を博し、メンタルヘルスのネットアイドルのような存在となる。
 彼女は重度のリストカッターで何度も自殺未遂をし大量の向精神薬を飲む薬マニアだった。だが友人達とカラオケに興じたり遊んだりする普通の女子高生でもあった。
 そんな日々が彼女の明るさと同時に孤独と包まれた文章で綴られている。
 やがて南条あやさんは卒業式から20日後に大量の向精神薬を飲み18年の生涯を閉じることになる。
 この本はあやさんの死に至るまでの三ヶ月分の日記と死の前日に婚約者へ送った詩等が掲載されている。
 

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  この手の本を読むと高野悦子さんの「二十歳の原点」(自分だけのスポットライト)と山田花子さんの「山田花子 自殺直前日記」(計れないものさし)をどうしても思い浮かべてしまう。
 皆さん若くして自らの命を絶たれている。
 何れの本も私がもう帰る事の出来ない思春期という名の「特別な独り舞台の世界」が書かれている。そこは旬の若さを持つ者だげ許されている場所。
 勿論あやさんの場合は心の病という負荷があったにしろやはりその世界の危うさに足をすくわれたような気がする。
 若さといのは華々しいものもあるが、反面深い暗闇の落とし穴もある事に外側からその世界を見た時に気づかされる。自分はよくその暗い穴に落ちなったものだとそれは多分に幸運の部類に属するのだろう。

 あやさんの書く文章は「上手い」という言葉よりは「惹き付ける魅力のある」文章という言葉の方が似合っている。
 書いている内容はリスカットや自殺未遂の話もよく出てくるがどこか深刻さを突き放したような明るくポップな文章で「メンヘラ」という言葉からイメージしそうな悲観さを感じさせない。
 それはあやさんの性格というより人に見せる文章という前提で書いた彼女の頭の良さの表れのような気がする。
 でもその中にほんの時折癒しがたい孤独感と絶望感を垣間見ると切なくなってくる。
 演じている隙間からのぞく彼女は医者が言う「心に不安を抱きながらも自分を自ら励ます能力に乏しい」人なのだろう。
 そういう人物は境界線人格らしいが、もっと色んな視点から自分を取り巻く世界を俯瞰出来れば少しは楽に生きられたのかなと思ってしまう。

 「メンヘラの読書日和」というタイトルにもなっているように私は「メンヘラ」である。
 でも同じメンヘラであった南条あやさんのリストカットという行為は理解しずらい。。。何故なら私はとっても痛みが苦手だからである。
 子供の頃は学校での予防接種の時には大好きな給食も喉を通らず何度も逃亡したい衝動に駆られた。カッターなどで誤ってちょっと手を切ると倒れそうになってしまう位痛みに弱い。
 だからあやさんのように何度も静脈を切ったり、注射器で採血遊び等の行ないは絶対私には不可能である。一度成仏して生まれ変わらない限り出来そうも無い。
 心を病む事の苦悩、絶望や孤独感は心の底から共感出来るのだが。。。。

 とにかくリストカット行為の詳細部分は気分が悪くなってくる。
 ゴミバケツに大量の血液を流して捨てに行ったりする事もあるというのは驚きである。当然ながら出血のし過ぎて耳鳴りがしたり不眠症になっている。
 それでいながらも出血のし過ぎで死にそうになった時、死にたくないと思い助けを求めている。
 リスカットしたい衝動を抑える薬や言葉を心から切望している言葉を綴っている。
 アマゾンのレビューで同じリストカットされる方が「自分を傷つけることで「自分」を守り、「自分」がここに生きていることを確認するのです。」 とあったがそうまでしないと「自分」という存在を確認出来ないその自己認識の希薄さは私には不思議である。 少なくとも私の心の病は一番調子の悪い時でも自己肯定は希薄だったけど自己認識は当たり前過ぎて考えたこともなかった。
 しみじみと同じメンヘラであっても抱える病気の内容が違うとマリアナ海溝並の深い溝が存在してしまうんだなと思った。
 
 あやさんは家族も友達も恋人もいたけど孤独だった。
 真の孤独を知るとそこから解き放たれる事はないんだなと思った。

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