123456789101112131415161718192021222324252627282930
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2010-05-12 (Wed)
 

携帯関連会社とベビー用品メーカーの業務提携によって結成された共同チームは15cmばかりのロボット携帯アクセサリーをヒットさせる。
 その祝賀会の興奮に包み込まれている翌日にチームリーダーの粕谷がニコチン中毒死する。他殺の可能性が高くチーム内は疑心暗鬼に陥る。
 そのチームに所属する水野は同僚で恋人である北見早智恵が犯人である証拠を見つけてしまう。 恋人がいないよりはマシだと思う位の感情で付き合っていた水野にとっては自分の保身の為に別れを決意する。
 だが中々切り出せない内に次の殺人が起こってしまう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
 この作品はいつも柱の影からこっそりと覗かせて頂いているブログで紹介されていた作品である。
 なんとなく面白そうだなあと思い借りてきた(未だに図書館にお世話になっています)。
 読んでの感想は、
 「面白い!!!」
 というシンプルな感想である。久々に啓蒙されるわけでもなく、人生というものを考えさせられたりするわけでもなく、ただシンプルに作品の面白さを堪能出来た気がする。

 この作品は表紙を捲った所に著者の言葉として「自分の恋人が殺人者と知ったら」と書いているのに何故か全くその言葉が目に入らなかった。この本を紹介されていたブログの記事もこの時点では内容を忘れていたのである。
 私は読みながらずっと真犯人は別にいるのだと思っていた。
 「いつドンデン返しが来るんだろう」 
 と、待っていた。
というのも今までずっとミステリーの類は変化球ばかり読んでいたのでこの作品もてっきりそうだと思っていた悲しい性である。
 この作品は「直球型」だったのである。中盤過ぎてようやく本当に恋人が犯人なのだと気がついた。途中まで間違った視点で物語を読んでいたのが勿体無かった。
 思い込みが激しい自分が痛いと思った出来事だ。

 主人公の水野はエゴイストである。自分の保身の為に早智恵と別れようとあれこれ考えてばかりいる。
 でも私は主人公に不思議と嫌悪感は抱かなかった。勿論彼がもっと恋人の気持ちを汲み取っていれば殺人も止められたかもしれない。著者も「自分は、決して彼のようにはしないと考えて読んで頂ければ幸いです」とおっしゃってる位だし。
 でも普通はやはり恋人が殺人犯だったら別れを決意する方が多いと思う。エゴ丸出しの水野は身勝手さを感じつつも共感してしまう部分も否定出来ない。自分の手に負えるサイズを超えた出来事には理屈抜きで感情で右往左往してしまう。
 しきりに自分に「君がいなくても平気」と言い聞かせる姿が憎めない。
 
 殺人という異常事態がなければ、愛なのか恋なのか惰性なのかといった自分の感情の明確化迫られる事はなかっただろう。平穏な日常であればどういった感情で付き合っていても大きな差はなかったのが切ない。

 この作品を面白く感じた一番の理由はごく普通の人達のドラマという所である。名探偵が出てくるわけでもない変人異才が出てくるわけでもなく、日常にどこにでもいるような人々の物語というのが新鮮だった。
 勿論突っ込み所は結構ある。殺す手口とかは本当に可能か?とか思うし、本当にそういう現象が起こるのか?と思う所もある。
 でも終盤辺りで恋人の殺人の動機がわかる下りは読み応えがあった。たまにこういう作品もいいもんだと思う。

 何にせよ、日常は平々凡々が一番である。

ランキング落ちているので、ぽちっと押してやって下さい。 お願い致します。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

| 石持浅海 | COM(4) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。