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2010-02-14 (Sun)
 

 サトラレ――思ったことが口に出さなくても周囲に“悟られ”てしまう、一千万人に1人の確率で存在するという人々を称してこう呼ぶ。そして彼らは例外なくIQ180以上の天才。だが、彼らは自分が悟られていることを知らない。それを自覚してしまえば精神的に耐えられる者などいるはずもない。政府は彼らの能力を社会に活かすために彼らが自覚することのないよう徹底的に保護していた。新米外科医の里見健一もそんなサトラレの一人だった……。サトラレを巡って繰り広げられる悲喜劇。-yahooより





 この作品は良い意味での「バカバカしい」作品である。
 本当の意味でのバカバカしい映画だったら憤死しそうになるが、『良い意味』という冠がつくと味のある作品となるんだなあと思った。
 勿論一歩間違えれば「なんだこりゃ?」になりそうな危険があるが、そうはさせずに上手く舵取りされた本広克行監督はさすが娯楽映画を作り慣れていらっしゃると思った。 
 前半は「サトラレ」である里見にその事を気付かれないようにする周囲の人間のドタバタ劇が面白い。
 「サトラレ」を保護するのは正しく壮大なプロジェクトなんだけど、その壮大な保護振りのバカバカしさが堪らない。まあ気付かれないようにするにはこれ位の保護は必要なんだろうなと思うが、前半はその部分を悪乗りさせたようなコメディになっているので笑える。

 多分たいていの人は他人の心が読めたらいいなあと思った事は一度はあると思うが、その逆バージョンである自分の思った事が他人に悟られてしまうというのは夢想した事はないと思う。この作品は元々漫画が原作らしいが、あらすじを読んだ時にこんな切り口があるんだと感心したのを憶えている。 
 実際「サトラレ」になったらきついだろうなあと思う。自分の思う事が周囲に全部に漏れるなんて痛い。人はきれい事だけを考えているわけではないし、負の感情すらも他人に知られてしまうなんて辛すぎる。
 暗い絵の具では「サトラレ」という作品を描いていないから意識しにくいが、本来はとても悲しく壮絶な孤独な立ち居地なんだなと思った。
 
 後半辺りから「笑い」の要素は徐々に姿を潜めて行く。
 里見は優秀な医者だけど嘘が付けないのであたりさわりの無い役割しか与えられない。そんな彼が両親亡き後に自分を育ててくれた祖母の手術を担当する事になる。
 ネタバレになるので詳細を省くが前半部分は「笑い」の要素にしていた「サトラレ」を、ここら辺りでようやく「悲しい」要素として転化している。そして更に感動へと上り詰める。
 「サトラレ」に対しては周囲も腫れ物に触るような対応になってしまう。映画は最初から周囲の人間と里見の間にある壁を見せ付けている。
 だが里見の純粋な思いが「サトラレ」であるが故にダイレクトに周囲へと伝わり、その壁が取り払われる。
 大団円のようなラストだが全然突っ込もうとは思わなかった。

 よもやこういう感動のラストを思ってもいなかった。こんなお出向かいが待っているなんて前半の流れでは全く読めなかった。
 私の映画鑑賞人生もまだまだだと思った。

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