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2010-01-17 (Sun)
 

1972年10月、ウルグアイのステラ・マリス学園のラグビーチームとその家族・知人を乗せたウルグアイ空軍のフェアチャイルドFH-227D旅客機が悪天候で視界が遮られた状態のままチリの航空管制の誤誘導でアンデス山脈高度4,200メートル地点に激突・墜落。機体はばらばらになり山脈の壁面を滑落した。短時間のフライト予定で水も食料もほとんど持ち合わせていなかった生存者たちは、死亡した仲間の遺体を人肉食することで餓えをしのぎ生存する道を選んだ。機内のラジオで自分たちの捜索が打ち切られたことを知った生存者たちは、幾多の苦労を乗り越えて最終的に自力で生還することを選び、ナンド・パラードとロベルト・カネッサは山のふもとまで到達し助けを呼ぶことに成功した。そうして生存者16人は救助ヘリの到着まで生き延び、無事生還を果たしたのだった。-Wikipediaより




 この作品は実話を基に制作された映画である。俗に言う「アンデスの聖餐」として知られている事件が下敷きになっている。
 正直に告白すると「カニバリズム」という部分に興味を覚えてこの映画を見た。勿論彼等はかの有名なレクター博士のような趣味嗜好としての食人ではなく生き延びる為の行為だけど。
 怖いもの見たさで「ドキドキ」しながら見ていたが、映画では「人肉食する」という事に主軸は置かれておらずあっさりと描かれている。
 この作品はタイトルになっている「生きてこそ」という言葉の真髄を伝える良作である。スケベ心が発端であったが想像以上に感動して思わぬ拾物をした感じだった。

 彼等は極限の状況下にいる。「生」か「死」という二対極しかない現実の中にいる。
 その中で生き延びる為に死んだ仲間の遺体を食する決断は人間というのは本能的に「生き物」なんだと思わされた。「生きて行こうとする生き物」なんだと痛感させられた。
 その行為は彼等が救出された後にセンセーショナルに報道され勿論非難もあったようだけど、私はその行為を非難しようとは思わない。行為を積極的に容認するわけではないが生き抜く事を選び抜いた姿勢は尊敬する。

 この作品を見た当時は心の病で調子が良くなく死への羨望に取り付かれていた時期であった。それだけにただただ生きるという事に全力を尽くす彼等の姿はこの上なく眩しかった。
 心の病だから死に取り付かれているのは事実だが、ある意味自分は余力のある世界に平和に生きているんだなと思わされた。自分がもし極限の状況下に置かれたらそれでも「死」に誘われるのだろうかと。

 山のふもとまで降りて助けを呼ぶ決断をし、だがあまりにもふもとの遠さに絶望する仲間にもう1人の仲間が沈む夕日を見ながら、
「キレイだ。俺達は生きているんだ」
と励まし数日間かけてふもとまで辿りつくのである。
 このセリフには泣けた、泣けた。美しい自然や芸術というのは神が宿っているから人の心に灯をともせるのだろうか?

 「今生きている」ことの当たり前の事実の素晴らしさを思い起こしてくれる作品である。

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