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2009-12-16 (Wed)
 

 作家小川洋子さんが数学者の藤原雅彦さんと数学の美しさについて語り合った対談集。

 数学レベルとしては町内の少年野球の補欠レベルの小川さんが大リーガーの藤原先生とこの世が美しい秘密に満たされている事実を語り合っている。


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 小川洋子さん著の「博士が愛した数式」の記事の時も書いたけど(「あの世へのお供」)、私は本当に数学が苦手だった。
 同じ事を繰り返して書くのは数学への恨みが深いせいだけど、算数だけも実生活は十分事足りると思っていたので数学の時間が本当に苦痛で仕方なかった。学校を卒業して幾星霜過ぎても時折数学のテストを受けている夢を見てうなされる事があったほどである。

 そんな私が「博士が愛した数式」で数学の美しさに目覚めた。その美しさをもっと知ってみたいと思って借りたのがこの本である。
 藤原先生は小川さんが上記の作品を書く時に色々数学の知識を授けられた方で、中々にセンスのあるチャーミングな面白い方である。
 「数学」と「文学」という一件正反対な世界に身を置かれるお二方だけど、「美意識」を持っているという共通項があるせいか打てば響くような会話のやり取りで「数学」の世界の美しさを伝えてくれている。

 しきりに藤原先生がおっしゃるのは「数学の美しさ」である。「数学は圧倒的に美しい」とおっしゃる。
『「三角形の内角の和が180度」という永遠の真理っていうのは数学以外は存在しませんから、そういう美しさがある』と。
 数学と仲良く出来なかった私から見たら「三角形の内角の和が180度」というのは当たり前過ぎて、「注意一秒、ケガ一生」みたいな交通標語と同一レベルに見える。
 面白いことに美しい数学ほど役に立って醜い数学は消えていくらしい。
 そういう永遠の真理を美しいと感じることが数学者には必要なんだなと思った。
 数学者にとって必要なのは頭の良さではなく、美意識が重要なんだなとしみじみ思う。どんなに頭が良くても美意識がない方は永遠の真理というものを発見は出来ないんだろう(発見したものを証明する知識はあっても)。
 
 読んでいて凄い興味深かったのが少なくない数学者が「神」という存在を信じ、その存在を前提としてこの世界を受け入れている事である。
 それは宗教としての神というよりも創造主としての神。
 神様は何か美を隠している。それを本能的に知っていてその美を発見しようとするのが数学の真理の発見となると。
数学(あるいは物理や化学もそうだけど)等は「神様」という存在から縁遠いような気がするが、突き詰めていけばそういう存在を認知せざるおえないのかもしれない。 
 
 学生時代の私にとって「数学」は単なる数字の羅列、組み合わせの無機質な面白味の無いものだった。でもこの本を読んで本当は豊穣な世界を持っているんだなと気づかされた。
 そういう事を学生時代に知る事が出来ていたら、後年数学の試験の夢でうなされる事もなかっただろうに。。。。
 もっともっと学校で「数学の美しさ」というものを教えた方が良いと思う。
 特に子供の頃にその美しさを知る事が出来れば人生の彩りが増えるはず。
 この世界には何者にも侵される事がない永遠の真理の「美しさ」があるという事を知っている人生と、そうでない人生は多分人生の豊かさに差がでると思う。

 学生時代に数学の美しさを教えられていればテストの点がUPしていたと言い訳してみる。
  
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