123456789101112131415161718192021222324252627282930
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2009-11-28 (Sat)
   

 ご夫婦お2人共直木賞作家という看板を持つ藤田宜永と小池真理子。
 戦友でありライバルでもあるお二方が「健康志向」や「寝室」「スポーツ観戦」等様々なテーマについて互いの視点から赤裸々に綴った本音トークエッセイ集。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 この本を読んだ時、
 「こういうのを待っていました!!!」
 と思った。
 色んなご夫婦の様々な媒体での「夫婦公論」というのは星の数ほどあるけど、作家という書く事を生業としているプロが本という媒体でバトルトークをされているのは初めてのような気がする。
 さすがに腕一本でご飯を食べていられるだけあって、話の膨らませ方、魅せ方、読ませ方は素晴らしく、夫婦の機微へのするどい視点だけではなく夫婦漫才のようなノリもあって楽しめる。

 特に「メリー・ウインドウ」という連れ合いの死をテーマにしたが面白い。
 藤田さんは自分が死んだ後の小池さんの姿を想像して書かれている。
 小池さんは自分の死をきっと悲しむだろうけど、解放感を味わうのも事実だろうと。時折女友達と自分を懐かしく語り、そして涙ぐみながらも友達の手土産の饅頭を頬張っている。涙を流しながらでも饅頭を食べれる女性の生命力は凄いと。
 笑ってしまった。
 これ当っているだろうなと思った。男の人は奥さんが亡くなると萎れるが、女の人は悲しむけど復活するのも早いだろうなと思う。
 小池さんは自分が先に死んだら何も出来ない藤田さんはダメになり、自分は天国でその姿を見ながらダメぶりをバカにし舌打ちするに違いないと応戦している。
 2人の丁々発止トークバトルに、
 「やれやれ!!!もっとやってくれ!!!」 
 と観戦していた。

 お2人は同業者だけど互いをライバルだとはっきり認めている。
 夫婦だからと言って変にそういう思いを変に美化したりせず「自分の小説の方がいい」と思っているそうだ。
 潔いなあと思う。
 得てして「夫婦はライバル意識を持たず、互いを思いやる」という幻想をもたれる方が多いけど、創り手として伸びるのはライバル意識を持ち合う方だと思う。
 ただ「裏側がみたい」の智恵子のように夫婦間の力関係のバランスに格差があるとどちらかが潰されてしまう場合もあるので、「強さ」という防御壁は互いに必要だろう。

 当たり前だけど夫婦は男と女がセットになっているので夫婦の姿であると同時に男と女の世界観の違いというのがよくわかった。
 よく男と女の間にある深い溝という言葉が使われるが、私はその溝の間に溺れそうになった。

 やはり永遠にこの溝が埋められる事はないだろう。

 
  ランキング落ちているので、ぽちっと押してやって下さい。 お願い致します。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

| ノンフィクション | COM(2) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。