12345678910111213141516171819202122232425262728293031
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2009-08-29 (Sat)
   

 私と夫はまるで同居人のような結婚生活を送っていた。
 子供は作らず、部屋は別々、自分の食い扶持は自分で稼ぎ、家事も各々でやる。
 変化のない私と夫の生活はレールをぐるぐる回っているようであった。
 結婚した当初は何の問題もなかった生活様式だったが、十年経ってある夫の一言にショックを受け今の生活に疑問を感じる。
 停滞していた2人の関係に微妙な変化がさざ波のようにやってくるが。。。。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
山本文緒さんが好きだと書きながらも、よく考えると私は彼女の作品の記事を2つしか書いていない事に気づいた。
 というわけで図書館の山本文緒さんのコーナーで目を瞑ってチョイスした本のがこの本だった。

 8つの作品はどれも様々な形の問題を抱える夫婦が出てくる。何れも一筋縄ではいかない物語で読み応えがある。
  「次はどんな問題を抱えた夫婦だろう」と、ワイドショーを見ているおばちゃんの感覚で読んでいた。

 どれもが静かな「怖さ」というものを感じさせる。「恐怖」の怖さではないのだけど、この「怖さ」はよく考えたら夫婦は元々は「他人」というある種の脆さをを描いているが故の怖さなのかなと思う。 
 既婚者が読まれたらどういう感想を抱かれるのか興味深い。

 私は一人身なので夫婦の機微というものはよくわからない。
 だから読んでいて「へえ~」てな感じだった。
 「夫はすでに私の一部である.他人ではないので会っても淋しさはまぎれない.淋しさを紛らわしてくれるのは「他人」であることを私は知った。」 
「そういうものなのかあ。勉強になるなあ」
 と、私にとっては結婚のテキスト本みたいであった。

 基本は元々好きでいっしょになったもの同士が、結婚という日常の時の流れの中でこっそりと自分の心に「檻」を貯めていく。その心の檻に気づいた時孤独になるのかもしれない。
 帯に「一緒にいるのに寂しい。幸せなのにかなしい。満ち足りているのにやるせない」
 というフレーズがあったが上手いなと思った。商売上手だなとも思ったけど。

 読み終えた時ふと、
 「ひとりの孤独とふたりの孤独のどちらがより孤独なんだろう」 
 と思った。
 やはり誰かといる孤独の方か。
 ひとりの孤独は当たり前だけど、誰がいての孤独は言い訳が聞かない気がする。
 本当の「孤独」は「誰か」がいる時に発生するものなのだなと思わせてくれる内容だった。 
  
 山本さんの作品はひっそりとして置きたい包みの部分を広げて魅せる。
 だからこそ苦い時もあるが、その苦さの向こうにある救いをもたらせてくれるのが好きだ。

 ランキング落ちているので、ぽちっと押してやって下さい。 お願い致します。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
 
| 山本文緒 | COM(4) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。