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2009-06-27 (Sat)


 由美子は母親が交霊会の最中に父親を殺してしまい、母親も死んでしまうという大きな傷を抱えていた。あまりにも大き過ぎてその存在を感じられない位に。
 そんな彼女の所にいとこの昇一が訪ねて来た。昇一の母親と由美子の母親は双子であったが、ある時を境にして絶縁していた。数年ぶりの再会だった。
 昇一は母親の遺言で由美子を助けたいという申し出であった。
 由美子はそのことをきっかけとし自分の暗い過去をなぞる時間を昇一と過ごす。


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  一時期かなりよしもとばななさんにハマった。
 図書館で借りられる本は片っ端から食していった。彼女の書く作品世界が好きだった。
 でもある時ふと、
 「よしもとさんの書く作品てどれも似たようなものでマンネリだな・・・・」
 と気づいた(中期辺りの作品からかなあ)。

 「ワンパターン」はなく「マンネリ」。ワンパターンとマンネリは違うと思う。
 例えば「サザエさん」は同じような内容をずっとやっているけどこれは「ワンパターン」だと思う。何故なら飽きが来ないから、マンネリは飽きてしまう。
 それから長い事彼女の作品を食する事はなかった。

 でも最近ふとよしもとさんの作品が読みたいなあと思うようになった。
 好きでずっと食べていた「かっぱえびせん」の味に飽きて食べなくなったけど、でもふとその味が懐かしくなってきたとでもいうのだろうか。
 偉大な作家の作品を「かっぱえびせん」と同列に語るのはなんだけど、私にとっては正にそういう心境であった。

 読んでいて懐かしさを感じた「ああ、ああ、この味だあ~」と。

 私にとってよしもとさんの作品は初期の頃はともかく、中期以降はストーリーを楽しむというよりはただただ彼女の用意した世界に浸るという感じである。
 その世界で心をじゃぶじゃぶ洗われているような感じだ。読み終えた時は自分の感受性がピカピカになっていて自分や周囲のものが1.5倍位愛おしく思える。

 彼女の作品を読んでいると世の中の大事な事、大切な事に改めて気づかさせてくれる。

  「生きているってこういうことなんだ、これでいいんだ~ただひさしぶりに会ったいとこと旅をしたりちょっといいホテルで朝ご飯を食べたり、それをこの体で消化したり~それでいいんだな、これが人生のほとんど全部の要素なんだ、そう思った」

 そうなんだよなあ~と思う。人生って何かを成し遂げる事がなくても、美味しいもの食べたり、友人とおしゃべりしたり、自分の好きな本を読んだり、そういう些細なでも確かに幸福な物事を心身で消化していく事なんだなと思う。それでいいんだよなあと思わせてくれる。

 「ああ、やっぱりこの味だ」
 と久しぶりの味わいを堪能した。
 マンネリを感じはしたけど、でも味わいはやはり一級品だと思う。

 また暫くよしもとさんの作品をやめられない止められないかっぱえびせん状態で読みそうだ。

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