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2009-02-14 (Sat)


1996年-「僕」ことワタナベトオルは20歳になろうとしていた。
 その「僕」が失われていく時の流れの中で、自殺した親友キスギの恋人直子と、風変わりな同級生緑達と共に過ごし、何かを失い、そして得ていった喪失と再生の物語。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今さら「ノルウェイの森」ですが、私の敬愛する村上さんの代表作なのでお取りあげ。

 私は3歩あるいたら忘れてしまいそうな名前の「ワタナベトオル」君に妙な親近感を抱く。
 それは彼が自分の心に固い殻を作り特定の人しかそこに入れようとせず、でもやはり人を求めエゴと優しさの中を行ったり来たりする所が似ているから。 

 ワタナベ君は唯一とも言える友人のキスギが自殺してから、ある事に気付く。

『死は生の対極としてではなく、その一部としてと存在している』 

 この下りを読んだ時「うん、そうそう」と私は呟いた。

 心の病でけちょんけちょんに苦しみ生死の境目をさ迷った時、「死」は確かにすぐそこにあった。
 私はそれまで「死」と「生」はそれぞれ独立していて「死」は遥か先に存在しており、自分が死ぬ時に初めてそれは姿を見せるものだと思っていた。
 でもその時「死」の存在を身近に感じた。「死は常にあるんだなあ~生きている今も」とつくづく思った。

 親友の死、大切な人の死、様々な出来事を乗り越え、その痛みを糧としてワタナベ君は大人になっていく。彼等は死んでも、ワタナベ君は行き続けていくのだ。
 いつか必ず青年は大人になっていく。。。。

 村上さんの作品は「友達、恋人、家族がいても孤独を感じる人」が好きだと思う。
 太宰治さんのように「誰も自分の孤独なんて理解出来ない!!ふん!!!」ではなく、
 村上さんは「孤独だけど、まっ、それはそれで仕方ないさ。とりあえず紅茶でも飲むかな」というクールでマイペースな感じがしてそこが美味しい。

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| 村上春樹 | COM(6) | TB(0) |















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