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2009-05-27 (Wed)
   
 
 人魚の肉を食べ不老不死となった湧作と真魚。2人は終わる事のない旅を続ける。
 その旅の途中はぐれた真魚は交通事故で死んでしまう。そして真魚は人魚が眠るという神無木家で目を覚ますが、そこは年老いた老婆と白髪の若い女性が住んでいた。
 だが2人は双子であった。白髪の若い女性は人魚の生き血を飲んだ為に壮絶な苦しみの果てに右手もなりそこないになってしまう。
 真魚を探しに湧作も神無木家を訪れるがそこで様々な人間の葛藤が繰り広げられる。

 永遠の命の悲しさと切なさが綴られた「人魚シリーズ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   高橋留美子さんが後年語られる存在になった時、代表作としてあげられるのは「うる星やつら」や「犬夜叉」、マニアな所で話題になるのは「めぞん一刻」辺りだと思う。
 恐らくこの「人魚シリーズ」が取り上げられる事はあまりないと思う。

 それでも高橋さんの作品の中ではこの「人魚シリーズ」は私の一番の好物である。
高橋さんの作品は「うる星やつら」とかに見られるようにハチャメチャギャグというか、シニカルギャグというかそういうノリのものが多かったので、この作品を読んだ時はそれまで読んできた作品の世界観とのあまりの違いに驚いた。特に「うる星やつら」を読んだ後に読んだので、
 「えっ、高橋さんですか?」
と表紙の名前を念の為に確かめたほどだ。
 (実は登場人物の湧作が諸星あたるに見えて仕方がなかったのも遠い記憶である。)

 だからといって この作品がシリアスというわけでもはないが、この作品に流れる空気はテーマのせいもあって物悲しさがある。
 違う物語の世界のドアをいとも簡単に開ける、高橋さんの作り手としての才能に感嘆してしまう。
 

 人魚の肉を食べた為に湧作も真魚も不老不死となる。
 その彼の願いは「老衰」というささやかな願いを叶えるために旅を続ける。
 ただ人魚の肉を食べた全員が不老不死になるのではなく、なれるのはほんの一つまみ。あとは死んでしまうか「なりそこない」という文字通りの化け物になってしまう。
 もうこの設定だけでシビレさせてくれる。

 シリーズの中でも恐らくこの「人魚の森」が最高傑作だと思う。人間模様が良く出来ている。
 復讐の為に、愛する者の為に、生きる者達。
 その渦に湧作も真魚も巻き込まれる。

 この作品を読んで思ったのは、よく昔のえらい人が「不老不死」を願って色んな悪あがきをしていたけど、不老はともかく不死は決していいものではないよなと思う。
 死ねないのは悲しいよなあと思う。自分の愛する者全てに置いて行かれるのである。
 それに何があっても死ねないというのはしんどいと思う。
 物事は終わりがあるから悲しいけど終わりがあるから救いがある のだと思う。

 私は100歳までは生きたいと思うけど、不死になりたいとは思わない。100年も生きればそれで十分だ。
 2人の終わりのない旅は「永遠の命」が故に死を見続ける旅にもなる。

 オチになってしまうが「湧作も真魚もいい年齢の時に不老不死になったな」 と思う。
 やっぱりあまりに若い時や逆に年取り過ぎてから不老不死になったらつらい。。。。

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