12345678910111213141516171819202122232425262728293031
-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| スポンサー広告 |
2009-05-09 (Sat)
   

 恐るべき謎の幻覚剤「BANANA FISH」。
 それを巡る陰謀に巻き込まれたアッシュ・リンクス。彼はNYのストーリーキッズ達のボスだが、その非常で冷徹な顔の裏には、壮絶な過去を持つ故の深い孤独と傷を抱えていた。
 取材の付き添いとしてNYに来た奥村英二と知り合い友情を育んで行く。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

< ネタばれあり!!!>

 私は昔は漫画おたくで(今も隠れ隊員だけど)相当な漫画本を持っていた。
 しかし居住区の確保や引越しやなんやかんやで間引いては里子に出し、間引いては里子に出していた。
 最大所有の時は1000冊を超えてたんじゃないかと思うが、今は段ボールに4箱位の数で押入れの中に収めている。
 その粛清の中をこの黄色い表紙の「BANANA FISH」は生き残った。
 
 それ程愛着のある作品だけど、この作品を読み始めたのは本誌で最終回が射程内にそろそろ入るかなという辺りであった。
 以前からこの作品の評判の高さは知っていたけど読んでいなかった。何故なら、
 「あの絵が好きじゃない」
 という作者に失礼極まりない理由だった(吉田先生、すんません、すんません)。
 当時はクールというかシャープな絵柄というのが好みではなく、要するに単なる読まず嫌いであった。

 読み初めた途端にがっちりとその世界へ引き込まれた。
 まず少女漫画とは思えないスケールと作風に驚いた。それまで私が持っていた少女漫画の概念を思いっきり変えた。
 最大の魅力は何よりも主人公のアッシュ・リンクスの魅力に尽きると思う。
 とにかく「イイ男」なのである。とかく女性はイイ男には弱い。私も例外ではなかった。
 比類ない美貌にIQ200以上の知性に高い身体能力。

 でもそれでいて孤独なアッシュ。とかく女性は孤独なイイ男にこれまた弱い。
 作者の吉田さんは結構ヒドイ人でマゾなのかという懸念を持つ位、主人公へ課す重荷が凄い。
 傷の深さが孤独の深さである。 

 アッシュと英二についてはもう語り尽くされていると思うので今回は作者によって、
 「最大の貧乏くじをひかされたラオ」
 について書いてみた。

 ラオがアッシュを殺したのは自分の為ではなく、ひたすら愛する弟の為だけど、結局その行為が弟に生涯消えない傷を残す。
 でも彼は愛する弟の傷を想像できない。というか全く想像しない。

 ラオみたいな人間は割りといる。優しくて頭が良くて基本は有能。だけどその持っている能力の方向性が決定的に間違っているタイプ。間違っているだけならまだしも結果愛する者をひどく傷つけるタイプ。
 
 ラストを読んだ時、「相手を愛する事」と「相手を理解する事」は必ずはも=ではないんだなと思った。=なら大ラッキーだけど。
 例えばうちの両親は私を愛してくれているとは思うが、私の事を理解はしていない。
 愛する事は愛情があれば出来るけど、理解するというのは愛情だけで成しえるものでははないのかもしれない。
 理解するのに必要なのは感性なのかそれとも理性なのか?

 アッシュが死んだシーンで号泣した後、ぼんやりとそんな事を考えていた。

ランキング落ちているので、ぽちっと押してやって下さい。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
  

 

 

 
| マンガ | COM(6) | TB(0) |















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。