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2009-04-08 (Wed)


佐倉涼平の自覚している欠点は脳みそと口の距離が近く、おまけに手も近い事。
 大手代理店もその欠点の為に辞める事になったがなんとか食品会社に運よく就職出来た。
 が、結局上手く立ち回れず早々とリストラ要員の強制収容所と言われる「お客様相談室」へ流される。
 恋人にも出て行かれ面白くない涼平であったが、蓄えを持たない彼にとって今辞める事はおまんまの食上げであった。
 強力な面子の中で仕事のいろはを教えられ少しずつコツをつかんでいき、それなりに強制収容所での生活を過ごして行くうちに、本当の意味での「仕事をする」というのを身につけていく。。。
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 ジャケットに一目惚れして買う事を「ジャケ買い」というのなら、今回はさしずめ「題借り」になるだろう。
 「神様からひと事」という題に惹かれて図書館で借りたのだが、こういう題に惹かれるあたり自分は今少し疲れているのかなと思う。

 題のイメージから自分にどんな感銘を与える作品かなあと読み始めたのだけど、
 「ちょっと、違うかな」
 更に読み進めて、
 「多分、違うかな」 
 もう少し読み進めて、
 「やっぱり、自分が思っていたのとは違う」 
 と気づいた。

 それなら読むのを辞めるべきなのかもしれないけど、一度読んだ本か若しくはどうにもこうにも自分に合わない本でない限りは最後まで読む事にしている。
 なんか途中で読むのを辞めたら、それまで読んできた時間が無駄なような気がするからである。
 違うかなと思って読む方がよっぽど無駄ではないかと思われるが、自分基準ではとにかく最後まで読み通してダメなら「ダメだった」という結果を残したいのである。

 でもさすがに萩原さんの作品だけあって当初思っていたのとは違うけど楽しめた。
 「神様からひと事」のタネ明かしは、ようは「お客様は神様である」の神様なのである。

 私は「お客様相談室」ではなかったけどコールセンターに勤務していた事があるのだが、そういう仕事も含まれていたので読み進めるうちに内容にかなり親近感が沸いた。
 顔が見えないと強気になる人は結構いるのである。対面で話しをしたら多分こうは言わないだろうなと感じていた。
 この本に出てくる電話をしてくる困ったちゃんのお客様はまだおとなしめで、現実はもっともっと凄いお客様がいた。 まさしく事実は小説より奇なりである。

 涼平はコツを掴むのも早く根性はあるので有能なのだけど、物凄く良く言えば「やんちゃ」なのである。その為に長いものに巻かれる事が出来ずはみ出してしまう。
 その涼平がはみ出し者の集まりである「お客様相談室」でやっとはみ出さなくて済むというのがなんとも面白い。マイナスとマイナスを掛けてプラスになった感じかなあ。

 そこでもまれながら仕事をしているうちに、彼がそれまでのどこか「かっこつけ」で仕事をしていたのが、足に地がついたというか血肉になるような仕事の仕方になるのが印象的である。
 まっ、結局「やんちゃ」な所は変わらずそこがラスト辺りで爆発である。
 サラリーマンなら一度はこうしてみたいだろうなという思いを代弁している。

 萩原さんの作品はこれで三作目であるが、未だにこの方の作風がつかめない。
 「ぼくたちの戦争」→「明日の記憶」→で、今回の「神様から一言」の順に読んできたが、読んだ順番が良くなかったのか。。。。。

 それとも正しい萩原作品の読み方というのがあるのだろうか?

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| 萩原浩 | COM(2) | TB(0) |















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