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2009-02-05 (Thu)



杉田平介の妻直子と娘藻奈美の乗ったバスが事故にあう。
 直子は死んでしまったが、藻奈美は辛うじて助かる。だが娘藻奈美の体には妻直子の魂が宿っていた。
 夫婦2人の奇妙な新たなる生活が始まるが、若い体に魂を宿した直子と平介の間には当然ながら時の流れと共に溝が生まれていく。やがてその溝に互いに向き合いそれぞれの決断を下すが・・・。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ミステリーファンの中では知られていた東野さんが一挙にメジャー作家へと上り詰めるきっかけとなったのがこの作品。
 とにかく良かった。目新しいモチーフではないけど感動させる仕上がりになっているのは東野さんの力量だと思う。
 この作品によって東野さんの未開拓の才能が開花されたという感じ。

 読むにつれ元は仲の良い夫婦だけど、妻の魂は若い娘の体に宿った事により、少しずつ2人の仲はズレて行くのがわかってくるのが切なくなってくる。
 当たり前といえば当たり前だけど、魂は以前と変わらないけど器(という言い方が正しいのかわからないが)が違うのだから当然その影響を受け心も変わってくる。
 でもお互いへの気持ちが無くなったわけではなく、どうしようも出来ない現状の環境で変化せざるえない2人の思いのやるせなさが本当に切なかった。
 
  平介はそのまんま、でも直子は不本意だけど若い肉体を持つ事になる。それまで共に歩んでいた時の流れに残されたのは直子のはずなのに、平介の方が取り残されているような感じだ。
 これが男である平介が若い肉体を持つ事になる話だったらどうかなと思った。なんとなく女性が取り残させれるのは「切ない」感じだけど、男性が取り残されるのは「やるせない」感じがする。 

「平介、ファイト!」と声をかけたくなる。 

 ただ欲を言えば魂は死んだはずの藻奈美にもう少しスポットが当たっても良かった気がした。
 スポットが平介と入れ替わった直子なので、
 「う~ん藻奈美ちゃんは?」  と頭の隅にこびりつつつ読んだのがちょっと痒かった。

 ラストは賛否両論がかなりあったけど私はあのラストで良かった派。
 「Best」の選択ではないかも知れないが「Better」な選択だったと思う。 
 二人がそれぞれに下した決断が相手への愛だと思う。

 ちなみにこの作品は映画化され直子の役を広末涼子さんが演じていたが結構ナイスな演技だった。
 それまで彼女の魅力は50%位しか理解していなかったけど、この映画を見て80%にUPした(当社比)。

 応援願います

| 東野圭吾 | COM(2) | TB(0) |















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