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2009-01-25 (Sun)
 

「私」は仕事の為に、奇妙な場所にいる奇妙な博士に会う。それが全ての始まりであった。いや真の始まりは「私」の知らない所で既に起こっていた。「私」に迫りつつある「世界の終わり」。「私」はマイペースにその時を待ち受ける。
 「僕」がいるのは「世界の終わり」。ここには争いも憎しみも欲望も何も無い世界。「僕」はの世界に些細なズレを感じながら生きていた。「僕」は自分の影と共に「世界の終わり」からの脱出を試みようとする。
 「私」と「僕」の2つの世界。
 互いにクロスする世界を織り交ぜて話は進行し、驚きの終着地点へと向かっていく。


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村上春樹さんの作品で有名なのは「ノルウェイの森」だと思うけど、私はこの作品が最高に好きだ。 この作品で私は村上さんに落ちた。大往生した暁には抱きしめて共に眠りにつきたいとさえ思っている。

 読んだ時に、
 「私がこにいる!!!!これ私の事だ」
 と本当にビックリした。
 「なんで村上さん、私の事を知っているの!!!」 
 とたまげた。

 「これ私の事だ」という感想を持つ作品に太宰治さんの「人間失格」が有名だけど、「人間失格」がある種の人の「性質」を表現しているとすれば、この作品はある種の人の「本質」を表現している。
 自分の本質をここまで明確に言語化されていて本当に驚いた。というか言語化した村上さんは凄過ぎる。

 この作品を読まなければ私は多分本当の自分を知ることはなかったと思う。
 自分の本質を知ったからといって世界が変わったとかいう変化があったわけではないけれど、知らなければきっと今の自分という人間が、本当の自分を守る為に存在する顔だという事に一生気づく事はなかったと思う。

 後この作品読んでいて読んでいて1つ1つのものがとても愛おしく感じた。サンドイッチ、太った娘等。。。
  特にサンドイッチを食べる描写の部分はお腹がすいていたわけではないのに「ああ、サンドイッチを食べたい!!!」と思った。
 村上さんの作品は五感に響く。
 
  受ける側さえアンテナをOFFにしてれば何気ない何でもないものにでも「何かある」事が出来るんだなと感じた。私達の世界を構成する「1つ1つ全てのものに愛がある」んだなあと思う。
 この物語にはそう感じさせるものがあった。それが物語りの持つ力なのかもしれない。
  
  村上さんの作品は合う人合わない人がいると思うけど、自分が何者かリトマス試験紙的に読むのも一興である。


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| 村上春樹 | COM(4) | TB(0) |















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