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2010-07-10 (Sat)
   

 専制政治を敷く銀河帝国と、民主共和制を唱える自由惑星同盟、および商業を中心としたフェザーン自治領の3つの勢力に分かれ、帝国-同盟間では慢性的な戦争状態が150年にわたって続いていた。
この長く不毛な戦いが永遠に続くかに思われていたが2人の英雄が出現し、人類の歴史は大きく展開し始める。

 銀河帝国において、貴族とは名ばかりの貧家に生まれたラインハルト・フォン・ミューゼルは、敬愛する姉のアンネローゼが皇帝の後宮に納められた事で、ゴールデンバウム王朝への憎悪を抱くようになった。ラインハルトは、彼女を取戻すだけの力を得るために親友のジークフリード・キルヒアイスとともに帝国軍幼年学校に入学して軍人となる。やがて、腐敗したゴールデンバウム王朝を打倒し「宇宙を手に入れる」という野望を抱いたラインハルトは、その天才的な軍事的才能とキルヒアイスの補佐によって武勲を重ね、驚異的なスピードで昇進していく。

 一方、自由惑星同盟では、本来は歴史研究家志望であったものの、両親の死により歴史を無料で学ぶ方便として士官学校に入学し、不本意ながらも軍人になったヤン・ウェンリーが、本人の意思とは裏腹に歴史の表舞台に担ぎ上げられようとしていた。ヤンは暴力機関としての軍隊を嫌い、退役生活を夢見ながらも、その軍事的才能によって望まぬ武勲を重ね、やがて提督に抜擢された。後に「不敗の名将」「魔術師ヤン」「奇跡のヤン」と評されたヤンは、母国の政治体制の腐敗を嘆き、戦争への懐疑を抱きながらも数々の戦いに身を投じることになる。-ウィキぺディアより(今回ズルをして抜粋要約)


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 この作品は知っている方も多いと思う。「銀河英雄伝説」またの名を「おたくのバイブル」
だが私は喜んで「おたく」の名を受けたいと思う。
ブログのパーツである「大往生したら棺おけに入れて欲しい本」にこの作品をのっけている。
 道原かつみさんの挿絵が好きで徳間デュアル文庫シリーズを持っているのだが、本編と外伝を合わせると30冊以上になり果たして棺桶に全て入りきるかどうか心配している。
 棺桶に入れる花を抜いてでも是非全巻入れて欲しいと願っている。

 いやあ~とにかくハマった。「銀河英雄伝説」というちょいダサめなタイトル(田中先生すいません)からは想像も尽かない魅惑の世界が用意されていた。
 小説でこれだけ長編物を読んだのはこの作品が初めてであったけど「物語」の凄さというものを教えられた。
 物語だから当然虚構だけどこれだけ壮大で緻密だともう一つの生命体だと思う。「無」からこれだけのものが生み出されたのだから、「存在」していれば有機体でなくても生命が宿っていると思った。
 そう思いたくなる位に素晴らしい作品である。本当に創作というのは神の領域だ。
 ただ「ライトノベル」というカテゴリー故にそれを超えた正当な価値は与えられないのが残念である。本来なら大袈裟ではなく日本文学という観点から評価しても良い作品なはず。

 より作品を際立たせるのは田中芳樹先生の「美文」である。本当に文章が美しい。
 それは宮本輝先生のような日本語の美しさを感じさせる文章というのではなく、言葉の組み合わせ方がとても洗練されており流麗な文章である。
 またさりげなく物事の真実を突いた名文が多く、赤ペンがあったら引きまくっていただろう。
 幾つも名文があったがその中でも私が最も印象深かったのは「言葉では伝わらないものは確かにある。でもそれは言葉を出し尽くした時に初めて使えるセリフ」(こういう意味の文章だったと思う)にはハッとさせられた。
 言葉で伝わらないものが無ければこの世はつまらないと思う。でも理解されないと失意を抱く前に言葉を出来るだけ伝える努力は大事だと思った。

 田中先生が紡ぐ世界はスペースオペラという体裁を取りながらも歴史や経済や政治等多岐の範囲に渡っており、とにかくこの作品は多くの好奇心を満たしてくれる。
 歴史小説好きには「三国志」を読むようなワクワク感を感じるだろうし、女性には登場人物の「いい男達」の人口密度が高いのでその人間模様に心躍るだろうし、SF好きには緻密で壮大なSF世界が堪らないだろう。
 色んな題材をよくぞここまでごった煮にしながらも、煮崩れを全く起こすことなく全ての持ち味を活かしり、尚且つ普遍性のある「物語」へと昇華させた手腕にはただただ頭を垂れるしかない。

 でもこの作品が最も素晴らしいのは「物語」としてのストーリーの面白さや上記のようなおまけだけではなく、何時の時代も変わらないであろう人間の普遍な営みが豊かに綴られているからだろう。
 それがこの作品の根底に流れ、愛する者を失った悲しみ、戦争のつらさ、生きる事の喜びと難しさ等そういったごくごく当たり前の人間の営みの描写に血肉があって心に響いてくる。

 読まずに死ぬのは勿体無い作品なので未読の方は是非!!!
  
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| 田中芳樹 | COM(2) | TB(0) |
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