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2009-08-01 (Sat)
   

 大東亜共和国ー国が国民の思想を管理している体制。
 その大東亜共和国で毎年行われる「プログラム」。
 それは防衛上の必要から行う戦闘シュミレーションという名目で、中学三年生を対象に選ばれた学級内で生徒同士を戦わせ、設定時間まであるいは最後の一人になるまで戦い続けるという「殺し合いゲーム」。

 今回の対象となったのは主人公七原秋也のいるクラス三年B組の42人。
 自分が生き残る為に殺す者、自殺する者、戦おうとする者、「殺し合う」という極限の状態で交錯する様々な人間模様。

 誰が一体生き残るのか。。。。。


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 この「バトル・ロワイアル」は映画化され、その内容の過激さでかなり有名になった作品である。

 私がこの本を読むきっかけは映画が散々「殺人ゲーム」と騒ぎ立てられていたので、怖いものみたさというか、覗き趣味というか、とにかくえさにつられたという感じである(ちなみに本を読んでから映画を見た)。
 
 読む前は「殺し合いのゲーム」の物語という事でドキドキしていた。物凄く陰惨な内容を思い浮かべていた。
 「読んだ後暫く肉料理が食べれかも。。。」
 といらぬ心配までした。

 だが読んでみると全然そんな暗さは全くと言っていい程無い。「殺し合いゲーム」というテーマで陰惨さを感じさせないというのはある意味凄い。 
 恐らくそれは作者のポップな文体のせいもあると思うが、作品自体が「マンガ」調だというのが大きいと思う。
 マンガを小説にしたという感じである。マンガ好きな人なら乗れる作品だと思う。

  作品に登場する人物達が皆魅力的で、生徒達それぞれのバックグランドと人物描写がしっかりと描かれていて惹きこまれるように読んだ。
 イケメンのスポーツ万能な七原秋也。
 奪われ続け、奪う側にまわった美少女相馬光子。
 最初から人間として大切な「何か」が欠けている超天才少年桐山和雄。
 超中学生級のパソコンの知識を持つプレイボーイ三村信史。
 等など。。。
 決して人間が描けているわけではないが、本当に魅力的には描かれている。 

 この作品を読んでいて一番感じたのは「切なさ」である。
  まさかこの味をこういった作品で味わえるとは思わなかった。
  「殺し合い」というテーマ自体は奇抜というか陰惨だけど、書かれている内容は当たり前の人間模様だった。むしろその特異なテーマによってあぶりだされる感情がきっちりと書き込まれている。 
 生きるために、自分の信じるものの為に、自分の守るためのものの為に、懸命に生きている姿が描かれており、でも彼等がどんどん死んでいってしまうのが切なかった。
 
 とにかく読む前に抱いていた印象とは全然違う内容に驚いた。
 なんだかコーヒー味と思って食べたあめ玉が実はレモン味だったという感じである。

 文句なく「面白い」と読める作品なのでお勧めである。

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