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2009-04-18 (Sat)
   

 「頼子が死んだー」
 その一行から始まる西村悠史の手記。西村夫妻の一人娘頼子が何者かによって殺された。
 警察は通り魔の犯行として片付けようとするが西村は頼子を妊娠させた男が犯人と信じ、その男を突き止めて殺す。
 そして自らも命を絶とうとして愛する妻海絵に自分の思いを伝える為の手記を残す。

 事件は終わったかに見えたがとあるきっかけでこの事件に関わる事になった名探偵法月綸太郎は「事実」を追い求めていく。

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 どこかの料理本のようなタイトルだけど、私はどんなラストであっても「夢落ちでない限り」は(だからハイスクール○面組は嫌いなんだよなあ)作者がその物語(作品)の為に用意したものとして、
 「ごちそうさまでした」
 と受け入れる事が出来るけど、この作品は読み終えた時、
 「・・・・・・」。
 となった。
 なんかお口直しが欲しくなった。

 とにかく私的にはラストのあと味が悪すぎた。

 この作品は一人娘を殺された父親の西村が復讐するというある種の美談が表の顔だけど、当然作者の法月さんは裏の顔をご用意している。それも丁寧に。。。。
 読み進めるに従い、表の顔の仮面がぽろぽろ剥げて来て、裏の顔が姿を見せるカタルシスがなんとも面白かった。2つの顔の落差の残酷さが物悲しいけど、それもまた味わいがあった。

 ただ、主要人物たちの「思い」というか「気持ち」に首をひねってしまう部分がある。彼らの心理描写が私には理解しずらかった。「なんでそう思う?」とカクカク首をひねっていた。
 そこが惜しい部分でもあるが、そうでないと話が成り立たないし、ストーリーの面白さがその不満を上回っていたので、「まっ、そういうもんだ」という事で納得させた。

 そしてラストで、
 「・・・・・・」。

 ラストのあと味が悪いからと言って、決して物語のラストとして破綻しているわけではない。これは好みの問題になるんだと思うけど、
 「単に手加減のないラスト」
 なのである。
 ああいうラストだからこそ、この作品の持つ残酷さがより一層際立つという事で称賛する声があったとしても私はそれには頷く。ある意味作者の法月さんは潔ぎ良いのかもしれない。

 ただ、あまりにも苦すぎたラストだった。苦いのは苦手だ。
甘さや辛さよりも「苦さ」はより残る。
 
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| 法月綸太郎 | COM(4) | TB(0) |
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